初長編映画プロット「無題」

美しい綾は自分を人と比べて生きてきた。そして常に勝気だった。 旦那の昭之は、家に帰れないでいた。会社をリストラされたのだ。社会的に負け犬になってしまった自分が恐ろしくかっこ悪く思えた。リストラされるまでの昭之は、職案にかよっている人だったり、ホームレスだったりする人たちは、無縁の存在だったし、悍ましい存在だとさえ思っていた。昭之と綾には10歳の娘がいた。15年前に新宿で開催されていた婚活パーティーで知り合った2人の関係は、冷め切っていた。出会った頃、婚活をしていた当時CAの綾にとって、ルックスは、いまいちだが大手の銀行に勤めていて、真面目そうな昭之は、ちょうど良い物件のように見えた。あまり恋愛経験の少なかった昭之にとって美しい綾は申し分のない相手だった。昭之は、ここぞとばかりに一生懸命誠実に綾を口説いた。綾がいつも時間通りにくる昭之に「あなたいつもぴったりに来るわね」というと「銀行員ですから」と嬉しそうにいう昭之だった。地味だが真面目な昭之をみてこいつは裏切らないだろうと思った。綾は、気が強かった。温和な昭之にとってその気の強さは、痛快だった。他人を批判しまくる綾の言動は、普段自分が我慢していた鬱憤を晴らしてくれるものでもあった。批判の矛先が自分に向けられる時を除いては。。。付き合って1年もしないうちに二人は、結婚した。世間の景気はそこそこよかった。2人は、順風満帆だと思っていた。美しい綾は、実は、いろんな男から 誘われることがあったが、全て断った。せっせこ働き、浮気の匂いが全くしない旦那がたまに連れて行ってくれる高級レストランに行ってプチセレブ気分を味わうのは、綾にとって至福

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